2025年10月30日
令和8年4月から水道料金・下水道使用料が変わります
岐南町の水道事業は、安心・安全な水の提供のために水道管の耐震化や老朽化した施設の更新などに取り組んでまいりました。しかし、人口減少や節水型機器の普及により水需要は減少傾向にあり、料金収入の増加が見込めない一方、水道施設の更新費用が増加する見込みです。
下水道事業においては、これまでの生活環境の向上、公共用水域の水質保全を目的として下水道管の布設を進めてきました。今後は、老朽化、地震対策に多額の事業費が必要になります。
将来にわたって安心・安全で安定した上下水道サービスを提供するためには、持続可能な財政基盤の構築が不可欠であり、この度料金改定を実施させていただくこととなりました。
皆さまには、ご負担をお願いすることになりますが、ご理解とご協力をお願いします。
水道料金・下水道使用料の改定内容
改定後の水道料金表〈2か月(1期)分※税抜〉
| 口径 |
メーター使用料 |
基本料金
(20㎥まで)
|
超過料金
(20㎥を超える分1㎥につき)
|
| 13mm |
200円(+75円) |
1,600円
(+426円)
|
100円
(+10円)
|
| 20mm |
300円(+100円) |
| 25mm |
400円(+167円) |
| 40mm |
700円(+234円) |
| 50mm |
2,500円(+170円) |
| 75mm |
3,700円(+205円) |
| 100mm |
4,400円(+226円) |
改定後の下水道使用料〈2か月(1期)分※税抜〉
| 汚水の種類 |
井戸水メーター使用料
|
基本使用料 |
超過使用料 |
| 排除量 |
使用料 |
排除量 |
使用料
(1㎥につき)
|
一般汚水 |
1個600円
(+210円) |
20㎥まで |
2,600円
(+950円) |
20㎥を超え
1000㎥まで
|
150円(+58円) |
|
1000㎥を
超えるもの
|
170円(+63円) |
水道料金の計算方法
水道料金は、基本料金および超過料金、口径別メーター使用料に消費税相当額を加算した金額を、2か月ごとにお支払いいただきます。
なお、1円未満の端数の金額は切り捨てとなります。
〇料金の計算方法(消費税10%)
{基本料金+(使用水量-20立方メートル)×超過料金+口径別メーター使用料}×1.1
〇料金の計算例(消費税10%)
メーター口径13ミリメートルで、2か月の使用水量が40立方メートルの場合の水道料金は、4,180円となります。
{1,600円+(40立方メートル-20立方メートル)×100円+200円}×1.1=4,180円
下水道使用料の計算方法
下水道使用料は、基本使用料および超過使用料に消費税相当額を加算した金額を2か月ごとにお支払いいただきます。
なお、1円未満の端数の金額は切り捨てとなります。
また、井戸水などの水道以外の水を使用されている場合は、上記の金額に井戸水メーター使用料を加算してお支払いいただきます。
〇料金の計算方法(消費税10%)
{基本使用料+(排除量-20立方メートル)×超過使用料+井戸水メーター使用料}×1.1
〇料金の計算例(消費税10%)
2か月の汚水排除量が40立方メートルの場合の下水道使用料は、6,160円となります。
{2,600円+(40立方メートル-20立方メートル)×150円}×1.1=6,160円
なお、井戸水メーターを設置している場合は、基本使用料および超過使用料に2か月分の井戸水メーター使用料(税抜)を加算した金額に消費税相当額を加算し、下水道使用料は、6,820円とないます。
{2,600円+(40立方メートル-20立方メートル)×150円+600円}×1.1=6,820円
水道料金・下水道使用料早見表
改定後の水道料金・下水道使用料早見表については下欄からダウンロードできます。
Φ13mm量水器の場合.pdf(89KB)
Φ20mm量水器の場合.pdf(23KB)
Φ25mm量水器の場合.pdf(23KB)
Φ40mm量水器の場合.pdf(23KB)
Φ50mm量水器の場合.pdf(23KB)
Φ75mm量水器の場合.pdf(23KB)
下記のページ(外部リンク)より水道料金・下水道使用料の試算を行うことができます。
水道料金・下水道使用料試算フォーム
改定後の水道料金・下水道使用料の適用時期
水道料金・下水道使用料は、2か月に1度の検針に基づき算定し、2か月分の料金を請求させていただいています。
改定日前から継続してご使用中の方
偶数月検針の場合 奇数月検針の場合
6月検針(7月請求分)から適用されます。 7月検針(8月請求分)から適用されます。
改定日以降にご使用開始の方
新料金が適用されます。
水道料金・下水道使用料改定の経緯
今後、人口減少により水需要は減少し続けると予想され、それに伴い水道事業の料金収入及び下水道事業の使用料収入の減少が見込まれています。さらに、近年の物価高騰等に伴う水を供給するために必要な費用、下水処理費用、建設工事費の増加等の事業運営に与える影響が懸念されます。
高度成長期に整備した施設等の更新時期の到来により、老朽化した施設の更新や耐震化に多額の費用が必要となり、現行の料金・使用料水準を前提とした財政予測では、財源不足により計画的な建設改良工事の実施が困難となる見込みです。また、地方公営企業法により独立採算制が強く求められる中、下水道事業では不足する収入を一般会計から繰り入れているのが現状です。
課題としては、水道事業、下水道事業ともに老朽化、耐震化に備えた改良工事を行うための財源の確保、下水道事業は、一般会計の繰り入れに代わる収入不足解消が必要です。
これらの経営の現状と課題を踏まえて「岐南町上下水道事業経営審議会」で上下水道事業が健全な経営を持続していくための施策について、複数の試算ケースを比較考量しながら4回にわたり慎重な審議を行いました。

この答申を受け、新たな料金を定める条例改正案を令和7年第3回(10月)岐南町議会定例会に提出し、令和7年10月30日に公布しました。
【参考】水道料金・下水道使用料改定後の比較
2か月当たりの水道料金、下水道使用料(口径13mm、40㎥使用した場合)を木曽川右岸流域下水道事業関連市町で比較しました。
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