2023年3月14日
橋梁個別施設計画
本町では、高度経済成長期の人口増加に伴うインフラ整備(道路整備)で、多数の橋梁を建設しました。
これらの橋梁は、今後、老朽化が進み、補修や更新に対する費用の増加が見込まれます。
このことから、橋梁の効率的・効果的な維持管理を行うため、定期点検の実施や維持補修工事を計画的に進めるべく、橋梁個別施設計画を策定しました。
橋梁個別施設計画一覧表.pdf(2023年3月14日 9時51分 更新 462KB)
橋梁の点検
橋梁を効率的に維持管理するには、橋梁の劣化・破損状況を調査し的確に把握することが必要です。
平成26年3月に道路法が一部改正されたことに伴い、橋梁管理者は国が定める統一的な基準により5年に1回、近接目視による橋梁点検が義務付けられました。
本町では、橋梁個別施設計画(点検計画)に基づいて各橋梁の定期点検を実施するとともに、健全性を診断し橋梁の状態を把握しています。
健全性の診断区分
区分
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状態
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1
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健全
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構造物の機能に支障が生じていない状態
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2
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予防保全段階
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構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態
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3
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早期措置段階
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構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずるべき状態
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4
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緊急処置段階
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構造物の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずるべき状態
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橋梁の修繕計画
本町では、点検結果に基づき、従来の事後的な維持補修から予防保全的な維持補修へと整備方針の転換を行い、効率の高い新技術・新工法の導入を検討し、橋梁の維持補修・更新に掛かる費用の縮減、平準化を図りながら、橋梁個別施設計画(修繕計画)に基づいて計画的に修繕工事を実施しています。
※新技術の活用方針
本町においては新技術の適用が効果的となる橋長15m以上の橋梁が少なく、コスト削減、工期短縮を検討した結果、実効性・実現性が低い結果となり、新技術の導入には至っておりません。ただし、今後従来工法に比して経済的な効果が確認できる場合は、積極的な導入を心掛けます。
※集約化・撤去・架替えに関する検討
町内に架かる橋梁は、現時点において橋梁の集約化・撤去の必要性は低いと考えています。ただし、修繕設計時に橋梁の利用状況や財政状況に応じて、集約化・撤去の可能性も視野に入れた検討を行うこととします。架替えについては、ボックスカルバートへの更新を視野に入れることで、更新費用の削減と維持管理費の軽減を図ります。
今後の取組み
橋梁個別施設計画(点検計画・修繕計画)に基づいて点検や工事を実施し、その結果を橋梁個別施設計画に反映させ継続的に更新することにより、効率的・効果的に橋梁の維持管理を行います。