2021年4月30日

 本校は、学校の教育目標『願いをもち 仲間と共に 夢中になって取り組む子』の実現をめざし、伝統である「あ・じ・さ・い」(あいさつ、じかん、さいごまで、いつもなかよし)を重視した教育活動に取り組んでいます。

 手鞠のように膨らんだ紫陽花がかくも美しいのは、ひとかたまりに集まった小さな花が、どれも一つ残らずきれいに咲いているからです。紫陽花と同じように、全校児童の素敵な笑顔の集まりが、西小という大きく美しい花に結ぶことを願っています。そのためには、しおれたり、しぼんだりした花が一つでもあってはいけません。子どもたち一人一人のよさや持ち味を引き出し、目標をもって頑張る姿を応援し、「できた」「わかった」という小さな発見を一緒に喜び合う。悩みや苦しみを共有し、「あなたはひとりぼっちじゃないんだよ」というメッセージをしっかり伝えて心にエネルギーを与える。そんな教育姿勢を貫くことが、私たち教職員の一番の務めであると肝に銘じているところです。

 さて、私たちの未来には、多様化、情報化がさらに進んだ変化の激しい社会が待っていると言われます。子どもたちには、そのための力の貯えが必要です。健やかな子どもの成長は、家庭だけ、学校だけ、また地域だけで成し得るものではありません。「この大切な一人の子ども」を育てるために、家庭、学校、地域の三者が手を携え合い、知恵を絞り合って、未来を生きる力の醸成に努めていくことが大切だと考えます。今後とも、保護者の皆様、地域の皆様の益々のお力添えをよろしくお願いいたします。

校長 林 大隆